ポストカード考
昔々。
私がまだ、もの作りをしているころ。
ポストカード作家になりたくてせっせとプリントゴッコで家内制手工業にいそしんでいた。
なぜ、ポストカードか。
私の知る由もないところで、私の作ったポストカードに言葉をのせ郵便屋さんを介して人の手に渡る。
こんなロマンはないよなーと、思っていた、というか今も思っている。
郵便というものが好きなのは、きっと小学校の時に切手集めをしていたことと関係があるかも。
切手の中の小さな絵の世界も好きなんだけど、あのペリペリのところのかたちがまたたまらない。
そんなものが貼られてるなんて、郵便物はニクイ。
あと、学生時代から20代前半はうっとうしいくらいの筆まめさんだった。
良く手紙を書いていたな〜。
と、話はそれたけれど。
だからか、前の勤め先の雑貨屋さんのときもポストカードに多少なりともこだわって、コーナーを作っていた。
●
新しい小商いでもそれはかわらずにいきたいと思っております。
今日もまた1人、大好きなイラストレーターさんのポストカードをおかせてもらう交渉(?)をしました、はい。
彼女の世界観、それはそれは美しくかつグロテスクかつユーモアかつ繊細。
すばらしいです。
そういえば、彼女の鈴木慶一さん(a.k.a ムーンライダーズ)の物まねも大好きです。
なので、準備のつたないワルチング・マチルダはポストカード屋さんにはおそらくなれると思います。
夢がひとつ叶ったような・・・!って安心しそうな自分がこわい。
他にも匡画廊の店主(絵描きさん)、友人のお父さんで写真家さん、アクセサリー作家で絵描きさん、などのポストカードも取り扱います。
どの方も私の大好きな作家で、私の心のワードローブにいつも入っています。
(作家さんについてはまた改めて。)
匡画廊の喫茶で、だれかにお便りが書ける日もそう遠くはないので、楽しみにお待ちください。